1分でできる!?白押さえデータの作り方

入稿データガイド

こんにちは、大判プリントの達人です!

今回は、「貼って剥がせる半透明シール」や今後リリース予定の「ホログラムポスター」等、白以外の素材へ印刷する際に必要な白押さえデータをIllustratorで作る方法説明していきます!

「白押さえって何?」「データを作るのは難しいのかな……」
と思っている方にこそ読んでいただきたい!

作り方は意外にとっても簡単なんです。
動画の解説もご用意しているので、ぜひ挑戦してみてください♪

白押さえとは

白押さえとは、白いインクのことを指します。

白色以外の透明な素材や特殊な素材に印刷する時に、
色が透けないように一度白いインクを印刷し、再度その上から白以外の色を印刷することでキレイに発色させることができます。

「いつも印刷するときには白色のことなんて気にしたことないよ?」
と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

それは、紙などの素材自体が白色のものに印刷する際は、素材自体が白色のため何もしなくても白が表現できていたからです。
しかし白以外の素材に印刷するときには、白押さえデータがないと白色を表現することができません。デザインで白を使用したい場合は、白押さえレイヤーに白く印刷したい部分を制作する必要があります。

白以外の素材には白押さえが必要で、白色は白押さえでしか印刷表現ができないことを覚えておきましょう!

白押さえマスターへの近道:あえて白押さえをしない!

素材自体に個性があるメディアに白押さえをべったり全面に制作してしまうと、せっかくの個性が見えなくなってしまいます……
時にはあえて「白押さえ」しないことも大切です。

例えば、透明感のある素材なら白押さえがない部分には透けた表現が可能です(画像左)
ホログラム素材ならキラキラの質感を残した表現をすることもできちゃいます♪(画像右)

素材の個性も生かしたデザインとデータづくりを工夫してみてくださいね!

白押さえデータはどのように作られている?

ではさっそく、白押さえのデータの作りを解説していきます!
今回は背景透過されている画像やロゴ、オブジェクトから作る方法となります。
※白押さえの制作にはIllustratorが必要です。
※Illustratorをお持ちでないかたや、白押さえの制作が難しい方は「
データサポートサービス」をご検討ください。

入稿時は、「デザインレイヤー」とは別に、「白押さえレイヤー」が必要です
白押さえのデータは「白押さえレイヤー」に、パス(オブジェクト)の塗りのK:ブラック(黒)100%で作成していただきます。

白押さえを白色で制作してしまうと、パソコンの制作画面上ではどこが白押さえなのかがわからなくなってしまいますので、必ずK:ブラック(黒)100%での制作ください。

また、白で表現したい箇所は白押さえレイヤーにK100%で、デザインレイヤーには白色でデザインを配置する必要があります。
以下のように片方だけでデータを制作してしまうと意図しないデザインになってしまうので注意が必要です!
※今回は「貼ってはがせる半透明シール」でご紹介しています

正しい状態の白押さえのデータ
間違った白押さえのデータ

実際に白押さえデータを作ってみよう!

白押さえのデータについてだんだんわかってきたでしょうか?
それでは最後に、実際に白押さえデータの作る工程を解説していきます!

白押さえの作り方は以下の動画をチェック!
動画が見られない方は、以下に流れを解説していますので、チェックしてみてくださいね。

1.デザインを全選択、背面コピー
2.デザインを白押さえレイヤーに複製する

コピーしたデザインを白押さえレイヤーに移動。デザインレイヤーは目隠しをして鍵をかける。

3.オブジェクト→パス→パスのアウトライン
4.ウィンドウ→パスファインダー→結合
5.カラーをK100%に変更
6.オブジェクト→パス→パスのオフセット
7.オフセットを-0.1mmに設定
8.外側の白押さえ(動画の赤い方の白押さえ)を削除
★完成★

意外と簡単!慣れちゃえば本当に1分で作れちゃいます!

白押さえの抜きはオブジェクトの抜きで制作!

白押さえをあえて一部抜いて透けさせると、その部分だけ素材の質感が出て一味違った印刷の仕上がりになります。

そんな抜きを作りたい時にはオブジェクトを抜きで制作が必要です。
白押さえれイヤーの中でK100のオブジェクトの上に白色のオブジェクトを重ねただけでは、印刷で抜きが再現されないためです。

そのためデータができたら、最後にK100%の1つのオブジェクトにまとめるようにしましょう。
よりきれいで安全なデータで入稿することで制作ミスや印刷ミス防止にもつながります♪

まとめ

いかがでしたか?
弊社の取扱商品では、人気の「貼ってはがせる半透明シール」で白押さえのデータは必須となります。
お客様の代わりに白押さえデータを制作するサービスもありますが、イラストレーターをお持ちの方はぜひチャレンジしてみてくださいね。

白押さえについてこれだけは覚えてほしい!を最後にまとめてみました。

  • 白押さえとは白い印刷のこと
  • 白押さえは白押さえレイヤーにパスのK100%の塗りで制作する
  • あえて白押さえをしないことで素材の個性を出すことも可能

また、Webサイトでも白押さえの作り方・注意点をご案内しておりますので、
弊社でご注文、ご入稿いただける際にはこちらも必ずご確認をお願いいたします。

最後に、今回出てきた商品のご紹介

貼ってはがせる半透明シールは特殊なドット糊仕様の透明感があるシール印刷です。
半透明シールは店舗をお洒落に飾りたいときや、透明感のあるデザインシールを制作したいときにおすすめ!!
以下のブログでは様々なデザインで印刷したものをご紹介していますので、データ制作にお役立ていただければ幸いです。

そして、2024年5月にリリース予定のホログラムポスターもチラ見せ!用紙自体がキラキラで、パーティーやイベントを盛り上げたいときにおすすめです。
とってもゴージャスな仕上がりになります☆リリースをお楽しみに(っ`•ө•´c)

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