こんにちは、大判プリントの達人です!
展示会やイベントでポスターやバナースタンドを掲示するとき、
「会場の照明が強くて、透けて見えてしまわないかな……?」
「バックライトの影響でデザインが薄く透けてしまわないかな……?」
そんな不安を感じたことはありませんか?
同じデザインでも、素材や光の当たり方で印刷の見え方・光の透けによる仕上がりの印象が異なります。
素材によってはライトに負けてしまい、透けることでデザインが薄く見えることもあります。
そこで今回は、9種類の素材に実際にライトを当てて、各素材の“透け感”を比較検証してみました!
- 光を通しやすい素材
- 遮光性の高い素材
が分かる内容となっています。
照明環境が気になる展示会・店頭での素材選びに、“透け感”の違いをぜひチェックしてみてください。
検証条件
使用したライト

今回の検証では、ハンディタイプのLEDライトを使用しました。
面発光タイプのため、広い範囲を均一に照らすことができます。
発行する範囲:約W5×1cm
ライトを当てる条件
机の上にライトを置き、素材から約5cm離した状態で撮影を行いました。
※検証では赤ちゃんの顔付近にライトを当てています。

検証した素材

今回の検証に使用した素材はこちらです。
A5サイズ(赤ちゃんの顔:約2cm)
主にポスターやバナースタンドで使用している素材です。
- 厚手マット紙
- 光沢紙
- 半光沢紙
- 合成紙
- 屋外用PET
- ターポリン(ポスター用)
- 遮光特殊スクリーン(遮光ターポリン)
A4サイズ(赤ちゃんの顔:約3cm)
主に幕や大きなサイズのロールアップバナーで使用している素材です。
- ターポリン(幕・W1500等)
- トロマット
【早見表】9素材の透け感まとめ
「まずは結果を知りたい!」という方向けに、今回検証した素材の透け感を一覧でまとめました。
詳しい比較写真や検証内容は、このあと素材ごとにご紹介していきます。
| 素材名 | 厚さ | 特徴 | おすすめ用途 |
|---|---|---|---|
| 厚手マット紙 | 0.21mm | 全体的にじんわり光が透ける | 屋内ポスター、短期掲示 |
| 光沢紙 | 0.19mm | 光が当たった部分が強く透ける | 写真・ビジュアル重視ポスター |
| 半光沢紙 | 0.19mm | 光沢紙より広範囲に透ける | 文字入りポスター、展示会 |
| 合成紙 | 0.18mm | 素材全体が発光するような見え方 | 屋内の長期掲示 |
| 屋外用PET | 0.25mm | 遮光性があり光を通しにくい | 照明が強い環境、展示会 |
| ターポリン (ポスター用) | 0.32mm | 光が当たった部分が明るく見える | 屋外の掲示、短期イベント |
| 遮光特殊スクリーン (遮光ターポリン) | 0.33mm | 遮光性があり光を通しにくい ライトを密着させると透ける | バナースタンド、照明の強い環境 |
| ターポリン (幕・W1500等) | 0.42mm | ライト中心に透け感あり | 横断幕、屋外のバナースタンド |
| トロマット | 0.24mm | 折り目が分かるほど透けやすい | 軽量バナー、持ち運び用途 |
※今回の検証は素材によってサイズが異なります。また、デザインや照明の種類によっても結果が異なる場合があります。同じ素材でも仕上がりの印象に差が出ることがありますので、あくまで参考としてご覧ください。
各素材の紹介 / 検証結果
それでは、各素材の紹介とあわせて、ライトの光を当てるとどのような透け感がでるのか見ていきましょう。
厚手マット紙

光沢を抑えた落ち着いた質感で、しっかりとした厚みがある用紙です。
コストを抑えながら、落ち着いた仕上がりにしたい方におすすめです。

ライトをあてると光が全体的にじんわり透けて見えました。
光沢紙

表面に光沢があり、表面がツルツル、ツヤツヤした用紙です。

印刷が色鮮やかに見えるため、写真やイラストのようなビジュアルを見せたいデザインに適していますが、光の当たり方によっては反射が目立ちます。

ライトを当てると、光が当たっている部分を中心に強く透けて見えました。
半光沢紙

光沢紙とマット紙の中間の質感で、ほどよい光沢と落ち着きのある仕上がりが特徴です。
光沢紙と比べるとライトによる表面の反射が少ないため、汎用性の高さから大判プリントの達人で一番おすすめしている素材です。
光沢紙とどのような違いがあるか見てみましょう。

ライトを当ててみると、光沢紙よりも光が広範囲に広がって透けて見えました。
合成紙

合成樹脂をベースにした、破れにくく耐久性の高い素材です。
薄手でありながら軽くさらっとした手触りで、長期間の掲示や繰り返し使用することも可能です。
「破れにくい」と聞くと透けなさそうな印象を受けますが、素材はどのくらい光を通すのでしょうか。

ライトを当てると、光が当たっている部分が明るく見えました。破れにくい素材でも、光は通してしまうようです。
屋外用PET

PET素材を使用したやや硬めな質感でマットな肌触りが特徴の素材です。

素材の内側に黒が挟まれた構造になっており、それが遮光性の高さの秘密です。遮光性への期待が高い素材だけに、結果が気になるところです。

ライトの光は見えず、光を通しませんでした。
ターポリン(ポスター用)

丈夫で耐候性に優れた、屋外向けの定番素材です。
発色が良く、横断幕や大型バナーなど幅広い用途で使用されています。
屋外向けだけに、透け感が気になるところです。

ライトを当ててみると、光が当たっている部分を中心に明るく透けて見えました。
遮光特殊スクリーン(遮光ターポリン)

マット調でキズが目立ちにくく、大判プリントの達人ではロールアップバナーでよく使用される素材です。

よく見ると素材の間に黒が挟まれているのが分かります。屋外用PETと同様に遮光性を持つ構造ですが、こちらはどうでしょうか。

ライトを当てると、やはりライトの光を通しませんでした。
期待通りの結果ですね。本当にライトを当てているのか確認してしまうほど、わかりませんでした。
ターポリン(幕やロールアップバナーW1500等)

しなやかな質感で織り目が見える丈夫な化学繊維素材です。
発色が良く、耐候性にも優れているため、屋外での使用に適しています。
ポスターで使用しているターポリンよりも厚みがありますが、透け感は抑えられているのでしょうか?

ライトを当てると、光が当たった部分を中心に、部分的な透け感が見られました。
ポスター用のターポリンとはサイズが異なるため正確な比較は難しいですが、両素材ともにぼやっとした光の透けを感じました。
トロマット

厚手のポリエステル素材で、軽く柔らかいのが特徴です。
折りたたんで保管できるため、持ち運びや収納しやすく扱いやすい素材です。
薄手の素材なので、こちらはかなり透けそうですね。

ライトを当てると、生地の織り目が分かるほど光が透けて見えました。先ほどのターポリンはぼんやりとした透け感でしたが、トロマットはよりダイレクトに透けを感じる結果となりました。
番外編

先ほどの検証で透けなかった屋外用PETと遮光特殊スクリーンをさらに追加検証してみます!
今度は同じライトのトップ部分を使用します。面ではなくピンポイントで照らす作戦です。
また、今までは素材から5cm離して照らしていましたが、今回はぴったり密着させて当ててみました。条件が厳しくなるぶん、結果が変わるかもしれません。

ライトは上部の画像の赤丸部分、赤ちゃんの肌より色の薄い風船部分にぴったりくっつけてみました。


結果はこちら。
左がPET、右が遮光特殊スクリーンです。
PETはライトを密着させた場合でも光を通しませんでした。一方、遮光特殊スクリーンは5cmの距離では透けが見られませんでしたが、密着させるとライトの形が分かる程度に透けて見えました。
今回の結果から、より光を通さない素材は屋外用PETと言えます。
結果まとめ
最後に、結果をまとめてみました。
| 素材名 | 厚さ | 特徴 | おすすめ用途 |
|---|---|---|---|
| 厚手マット紙 | 0.21mm | 全体的にじんわり光が透ける | 屋内ポスター、短期掲示 |
| 光沢紙 | 0.19mm | 光が当たった部分が強く透ける | 写真・ビジュアル重視ポスター |
| 半光沢紙 | 0.19mm | 光沢紙より広範囲に透ける | 文字入りポスター、展示会 |
| 合成紙 | 0.18mm | 素材全体が発光するような見え方 | 屋内の長期掲示 |
| 屋外用PET | 0.25mm | 遮光性があり光を通しにくい | 照明が強い環境、展示会 |
| ターポリン(ポスター用) | 0.32mm | 光が当たった部分が明るく見える | 屋外の掲示、短期イベント |
| 遮光特殊スクリーン (遮光ターポリン) | 0.33mm | 遮光性があり光を通しにくい ライトを密着させると透ける | バナースタンド、照明の強い環境 |
| ターポリン (幕・W1500等) | 0.42mm | ライト中心に透け感あり | 横断幕、屋外のバナースタンド |
| トロマット | 0.24mm | 折り目が分かるほど透けやすい | 軽量バナー、持ち運び用途 |
実際に比較してみると、素材ごとに違いがしっかりと見えてきました。
特に、屋外用PET、遮光特殊スクリーン(遮光ターポリン)は遮光性があるため、背面から光が当たる環境でもデザインが見えやすい印象でした。
展示会や店頭など、照明の影響を受けやすい場所でしっかり見せたい場合には、安心して選びやすい素材といえそうです。
一方、トロマットは光を通しやすい素材ですが、軽さや扱いやすさが魅力です。遮光性だけでなく、設置環境や用途に合わせて選ぶのがよさそうです。
※今回の検証は素材によってサイズが異なります。また、デザインや照明の種類によっても結果が異なる場合があります。同じ素材でも仕上がりの印象に差が出ることがありますので、あくまで参考としてご覧ください。
まとめ
今回は9種類の素材にライトを当てて、透け感を実際に比較検証しました。
素材によって光の通し方には違いがあることを感じた結果となりました。
背面からの照明による透け感を抑えたい場合は、以下のような遮光性のある素材を選ぶのがおすすめです。
- 屋外用PET
- 遮光特殊スクリーン(遮光ターポリン)
設置環境・用途・コストのバランスで素材を選んでみてください。
※デザインの色味や構成、照明の種類によっては今回の結果と異なる場合があります。
今回使用した素材が使われているポスター・バナースタンド・幕の商品一覧はこちら



※商品によって使用している用紙が異なりますので、詳細は商品ページよりご確認ください
また、実際に手に取って確かめたい方は、各種サンプルのご請求もぜひご利用ください。


このブログが素材選びのご参考になりましたら幸いです。

