こんにちは!大判プリントの達人です。
ポスターやパネルなどをご注文いただく際に、お客様からこのようなご相談をいただくことがあります。
「印刷したあとからペンで文字を書けますか?」
「イベントで参加者にメッセージを書いてもらいたい!」
そこで今回は、「大判プリントの達人」で取り扱う6種類の用紙・素材に、5種類の筆記具で実際に書き込み検証を行いました!
ペンの書き心地はもちろん、インクの擦れにくさや消しゴムで消せるかまでチェックしています。
果たして、どの素材が一番手書きに向いているのでしょうか?
検証の結果、手書きに特に向いていたのは「厚手マット紙」と「合成紙」!また、油性ペンは今回検証した6種類すべての素材で定着することが確認できました。
素材によってどのような違いがあったのか、詳しくご紹介します!
検証条件と使用した筆記具
今回は、6種類の用紙・素材の「印刷されていない白い部分」と「CMYKで印刷された部分」の両方に、5種類の筆記具で実際に書き込み、比較しました。
検証したポイント
- 書き心地:ペンが引っかからず、スムーズに書けるか
- ペンのインクの定着:書いた直後と約10分後にティッシュで擦り、インクが落ちないか
- 擦れにくさ:擦った際にインクが広がったり、線が薄くなったりしないか
- 消しゴムで消せるか:書いた線を消せるか、印刷面に影響がないか
検証に使用した用紙・素材

- 厚手マット紙
- 光沢紙
- 半光沢紙
- 合成紙
- 屋外用PET
- ターポリン
検証に使用した筆記具

筆記具(5種類)
- シャーペン
- ボールペン(油性)
- 油性ペン
- 水性ペン
- 蛍光ペン
その他
- 消しゴム(書いた線が消せるかの確認用)
検証方法
① CMYKの印刷面に線を書く
まずは、CMYKで印刷した部分に、5種類の筆記具で縦線を書いていきます。ペンの引っかかりや、インクのはじき具合などを確認します。

② 文字を書いてインクの定着を確認する
次に、それぞれの筆記具で文字を書き、インクの定着具合をチェック!
書いた直後と約10分後にティッシュで擦り、擦れがないかを比較します。

③ 消しゴムで擦ってみる
最後に、印刷面に書いた線を消しゴムで擦り、どの程度消せるか、印刷インクに影響がないかを確認します。

さて、素材によってどのくらい違いが出るのでしょうか?
【早見表】用紙・素材ごとの筆記適性まとめ
まずは先に各素材の筆記適性を一覧でチェックしてみましょう!
- ◎:書きやすく、直後から定着
- 〇:書きやすく、乾けば定着
- △:書けるが擦れやすい・書きにくい
- ×:書けない・定着しない
| 用紙・素材 | シャーペン | ボールペン | 油性ペン | 水性ペン | 蛍光ペン |
|---|---|---|---|---|---|
| 厚手マット紙 | △ | △ | ◎ | ◎ | ◎ |
| 光沢紙 | × | △ | ○ | ○ | × |
| 半光沢紙 | × | △ | ◎ | ◎ | × |
| 合成紙 | ○ | △ | ◎ | ◎ | ◎ |
| 屋外用PET | △ | × | ○ | × | × |
| ターポリン | △ | △ | ○ | × | × |
今回の検証では、特に厚手マット紙と合成紙が、さまざまな筆記具で書きやすいという結果になりました!
一方、光沢紙や屋外用PET、ターポリンなどは、使うペンによって書き心地やインクの定着具合に大きな違いが見られました。
6種類の用紙・素材を実際に検証!
それでは、それぞれの素材を詳しく見ていきましょう!
※今回の結果は、検証に使用した筆記具と素材の組み合わせによるものです。ペンの種類や製品によって結果が異なる場合があります。
厚手マット紙
【特徴】 光沢を抑えた落ち着いた質感で、しっかりとした厚みがある用紙。
対応商品:ポスター・パネルなど

〈書き心地〉
実際に書いてみると、コピー用紙に書いているような感覚で、とても書きやすい!
インクを適度に吸い込んでくれるため、水性ペンや蛍光ペンでもスーッとなめらかに書くことができました。
しっかりとした厚みがありながら、ペンが引っかかりにくく、文字やイラストもスラスラ書けます。

〈インクの定着・擦れにくさ〉
油性ペン・水性ペン・蛍光ペンは、書いた直後にティッシュで擦ってもほとんど伸びず、しっかり定着していました!
一方、シャーペンとボールペンは、書いてすぐに擦ると少し伸びる結果に。とはいえ、全体的にインクが定着しやすく、手書きとの相性は抜群です!
※比較写真は、左が書いた直後、右が約10分後にティッシュで擦ったものです。(以降の素材も同条件)

〈消しゴム〉
シャーペンで書いた線を消してみましたが、残念ながらきれいには消えず、跡が残ってしまいました。
また、その他のペンで書いた線も消えず、逆に印刷部分のインクが少し薄くなる結果に。
書きやすさは抜群ですが、書き間違いには注意が必要ですね!
【おすすめ活用シーン】
寄せ書きパネル、参加型イベントのサインボード、メッセージポスターなど、手書きで文字やイラストを加えたい用途に!
光沢紙
【特徴】 表面にツヤがあり、写真やイラストを美しく発色させる用紙です。
対応商品:ポスター・パネルなど

〈書き心地〉
まずはシャーペンで書いてみましたが……表面がツルツルしていて、うまく書けませんでした!
一方、ボールペンや油性ペン・水性ペン・蛍光ペンはスルスルとなめらかに書くことができました。
ただ、書き心地がよいからといってインクがしっかり定着するとは限らないようです。

〈インクの定着・擦れにくさ〉
ボールペンは書いてすぐに擦ると、少しインクが伸びてしまいました。
そして、特に気になったのが蛍光ペン。書いた直後だけでなく、約10分置いてから擦っても少しだけインクが擦れてしまいました。
一方、油性ペンや水性ペンは擦っても伸びず、きれいに定着していました!同じ用紙でも、ペンによってこんなに違いが出るんですね。

〈消しゴム〉
消しゴムで擦ってみると、なんと印刷部分のインクまで剥がれてしまいました!
さらに、印刷面に書いたペンの跡が目立ったり、消しカスが表面にまとわりついたりする様子も……。
写真やイラストをきれいに見せるのに向いていますが、手書きする場合は少し注意が必要そうです。
【おすすめ活用シーン】
基本的には手書きをせず、写真やイラストの発色を重視したポスターや写真パネルにおすすめです。
半光沢紙
【特徴】 光沢感を抑えつつ、写真の美しさも活かせるバランスのよい用紙です。
対応商品:ポスター・パネルなど

〈書き心地〉
光沢紙と同じく、シャーペンではうまく書くことができませんでしたが、その他のペンはどれもスルスルと書けて、なかなかよい書き心地!
特に油性ペンと水性ペンは引っかかりも少なく、とてもなめらかに書けました。

〈インクの定着・擦れにくさ〉
光沢紙と比べると、インクは比較的定着しやすい印象です!
ただし、ボールペンは書いてすぐに擦ると、少しインクが伸びてしまいました。
また、蛍光ペンも光沢紙と同じく擦れに弱い結果に。書きやすさだけでなく、インクの定着度も重要ですね。

〈消しゴム〉
消しゴムで擦ってみると、こちらも光沢紙と同じく印刷面のインクが一部剥がれてしまいました。
特に蛍光ペンは印刷インクと一緒に薄くなっている様子が確認できます。
半光沢紙に手書きをするなら、消すことを前提とせず慎重に書き込むのがよさそうです。
【おすすめ活用シーン】
出演者や著者の直筆サイン入りポスターなどにおすすめ!
油性ペンなど、事前に定着を確認した筆記具を使うことで、印刷の美しさを活かしながら手書きのサインを加えられます。
合成紙
【特徴】 光沢の無い質感で、やぶれにくく耐久性に優れた用紙です。
対応商品:ポスター・パネル・Xバナースタンドなど

〈書き心地〉
合成紙はマットでサラッとした質感。実際にペンを走らせてみると、引っかかりが少なく、とってもなめらかに書けました!

〈インクの定着・擦れにくさ〉
こちらもなかなか優秀な結果に!
油性ペン・水性ペン・蛍光ペンは、書いた直後でもしっかり定着し、くっきりとした線が残りました。
ただし、ボールペンは書いてすぐに擦ると、わずかにインクが擦れてしまったため、乾くまで少し待つのがコツです。
全体的にはインクの定着もよく、厚手マット紙と同じく手書きしやすい素材といえそうです!

〈消しゴム〉
シャーペンで書いた線は、比較的きれいに消すことができました!
一方、その他のペンはしっかり定着しており、擦ってもくっきり残っています。印刷部分は多少色が剥がれたものの、今回の検証ではそれほど目立ちませんでした。
書きやすさと耐久性を両立したい場合には、ぴったりの素材ですね!
【おすすめ活用シーン】
破れにくく丈夫な素材なので、店舗POPやイベント用の案内パネルにおすすめ!
油性ペンや水性ペン、蛍光ペンでもくっきりと文字を書くことができたため、印刷後にメッセージや情報を追記したい場面にも向いています。
※筆記具や印刷部分によって定着具合が異なる場合があります。
屋外用PET
【特徴】 適度な硬さがあり、折れにくく耐久性に優れたマット調の素材です。
対応商品:ポスターなど

〈書き心地〉
一見すると書きやすそうですが、実際に試してみると少しクセがありました。
ボールペンは線がガタガタしてしまい、なめらかに書くのが難しい印象。

さらに水性ペンは、印刷インクの上に書くと、インクがはじかれてしまいました!

〈インクの定着・擦れにくさ〉
こちらは、かなりはっきりと違いが出ました!水性ペンと蛍光ペンは、書いた直後はもちろん、約10分置いてから擦ってもインクが伸びてしまう結果に……。
時間を置いてもインクがしっかり定着しなかったため、この2種類のペンを使う場合は注意が必要です。

〈消しゴム〉
さらに驚いたのが蛍光ペンです。消しゴムで擦ると、うっすら線が残る程度まで薄くなりました!
ただし、これはインクが定着しにくいということでもあります。書いた文字をしっかり残したい場合は、蛍光ペンを避けたほうがよさそうですね。
【おすすめ活用シーン】
POPやメニューなど、耐久性を重視する印刷物におすすめ。
手書きで情報を追加する場合は、水性ペンや蛍光ペンを避け、油性ペンを使用しましょう。
ターポリン
【特徴】 ビニール系の素材で、横断幕や屋外ポスターに使われる丈夫な生地です。
対応商品:ポスター・バナースタンドなど

〈書き心地〉
布やビニールのような独特の質感で、実際に書いてみるとペン先が少し引っかかる印象でした。
さらに、水性ペンはインクがはじかれてしまい、思うように線が書けません……!

印刷されていない白い部分でも水性ペンをはじいていたため、素材そのものとの相性がよくないようです。

〈インクの定着・擦れにくさ〉
油性ペンは、時間を置くことでしっかり定着!
乾燥後にティッシュで擦っても、インクが伸びずに線が残っていました。
一方、水性ペンと蛍光ペンは、時間を置くことで少し定着したものの、ティッシュで擦るとインクが大きく広がってしまいました……。
十分な時間を置いても擦れやすいため、手書きにはあまり向いていなさそうです。

〈消しゴム〉
消しゴムで擦ってみると、どのペンで書いた線も多少薄くはなりましたが完全に消すことはできませんでした。ターポリンは、書いた文字をあとから消す用途にはあまり向いていなさそうです。
【おすすめ活用シーン】
イベントの案内ポスターやバナーなどにおすすめ!
開催日や案内情報を手書きで追記する場合は、油性ペンを使用し、十分に乾かしてから取り扱いましょう。
検証結果まとめ|手書きにおすすめの素材は?
今回、6種類の用紙・素材を実際に比較してみましたが、同じペンでも素材によって書き心地やインクの定着具合が大きく異なることがわかりました!

なかでも、特に書きやすかったのが厚手マット紙と合成紙です。
厚手マット紙は、、しっかりとした厚みがありながら、紙ならではの自然な書き心地でスラスラ書けるのが魅力!
合成紙は、なめらかな書き心地に加えて、破れにくく丈夫なのが特徴です。
一方、光沢紙や半光沢紙、屋外用PET、ターポリンは、ペンによって相性が異なるため、事前に確認しておくと安心です。
| 用紙・素材 | シャーペン | ボールペン | 油性ペン | 水性ペン | 蛍光ペン |
|---|---|---|---|---|---|
| 厚手マット紙 | △ | △ | ◎ | ◎ | ◎ |
| 光沢紙 | × | △ | ○ | ○ | × |
| 半光沢紙 | × | △ | ◎ | ◎ | × |
| 合成紙 | ○ | △ | ◎ | ◎ | ◎ |
| 屋外用PET | △ | × | ○ | × | × |
| ターポリン | △ | △ | ○ | × | × |
用途に合わせて選ぶなら、次のような組み合わせがおすすめです!
- 寄せ書きやメッセージボード → 厚手マット紙
- 耐久性も重視する手書きPOP → 合成紙
- 直筆サイン入りポスター → 半光沢紙
- イベント用ポスターへの手書きメッセージ → ターポリン+油性ペン
消しゴムで消す時の注意点
今回の検証では、消しゴムで擦った際の文字の消え方や、印刷面への影響も確認しました。
素材によっては、書いた文字が消えにくいだけでなく、印刷部分のインクが薄くなったり、剥がれたりすることもあるため注意が必要です。

| 用紙・素材 | 消しゴムで擦った際の検証結果 |
|---|---|
| 厚手マット紙 | シャーペンの跡が残り、印刷部分が少し薄くなる |
| 光沢紙 | 印刷部分のインクが擦れて消える |
| 半光沢紙 | 印刷部分のインクが一部擦れて消える |
| 合成紙 | シャーペンは比較的きれいに消えるが、印刷部分が少し薄くなる |
| 屋外用PET | 印刷のない箇所のシャーペンは消せるが、印刷部分には注意が必要 |
| ターポリン | 書いた線は薄くなるものの、完全には消えない |
いずれの素材も、印刷面を消しゴムで強く擦ることはおすすめできません。
特に光沢紙や半光沢紙は、印刷部分のインクが擦れて消えてしまう場合があるため注意しましょう。
検証した素材で作れる商品
手書きのメッセージや情報を書き加えたい方は、用途に合わせて商品をチェックしてみてください!




等
まとめ
今回は、大判プリントの達人で取り扱っている6種類の用紙・素材に、5種類の筆記具で実際に文字や線を書いて検証しました!
検証してみると、スラスラ書ける素材もあれば、インクがはじかれてしまう素材もあり、さまざまな違いが見られました。
「印刷したあとにメッセージを書き込みたい」
「イベントでサインを書いてもらいたい」
「店舗のPOPに手書きで情報を追加したい」
そんなときは、ぜひ今回の検証結果を参考にしてみてくださいね!
※今回の結果は、当社での検証時点のものです。
ペンの種類や検証環境、用紙・インクの仕様変更などにより、結果が異なる場合があります。
「自分のペンで書けるか不安…」という方は、無料サンプルでお手持ちのペンとの相性を事前にお試しください。
素材選びで迷われた場合は、大判プリントの達人までお気軽にお問い合わせください!

