続編-カーペット用フロアサインを1年間貼り続けたらどうなる?

試作・検証

こんにちは、大判プリントの達人です。

前回検証した「カーペット用フロアサイン」の1ヵ月検証では、
多少の傷や汚れは発生するものの使用環境次第で予想以上の耐久性を発揮してくれました。

※前回の記事はこちらからご覧ください

ここで気になってくるのが、
さらに長い期間、貼り続けるとどうなるのか?という点です。

  • ベロベロと剥がれてきてしまわないのか。
  • デザインが削れて、見えなくなってしまわないのか。
  • そして、最終的に糊は残ってしまうのではないのか。

こうした疑問を確かめるため、今回は3ヶ月、半年、1年と経過観察をしてみました!

果たして、1年後もきちんと貼り付いているのか。
汚れはどの程度たまるのか。
そして、きれいに剥がせるのか。

そのあたりも含めて、検証していきます!

検証内容

貼り付けている場所や環境は、前回の検証と同様です。

大判プリントの達人のキャラクター「番長」のお顔をプリントしています。

フローリング絨毯

今回も前回と同じ場所・同じ素材で継続して観察しています。

使用するシールは、「カーペット用フロアサイン」(ウォールステッカー)です。

検証する場所は以下の2か所
今回は、前回星形をはがしてしまっているので、円形タイプのみの経過を観察していきます。

  • フローリング面
     → 重い荷物が頻繁に行き交う工場の通路。
      シールにはかなり過酷な環境。
  • 絨毯素材
     → ふかふかの繊維素材でシールが貼り付きにくい環境。人が通る程度境。

早速結果を見ていく前に、1か月時点での状態を事前に確認してみましょう。

なお、1か月目の時点で、フローリング側のシールのみ軽く汚れを拭き取っています。
その点を踏まえても、フローリングの方が傷が付きやすい結果となりました。

1か月目までの経過は1週間ごとに観察しています。詳細は前回のブログをご覧ください!

3か月経過

フローリング(3か月)

全体的に黒い汚れが増えてきていますね。
剥がれる気配は無く、1か月後とほぼ同じ状態に見受けられます。

遠目からでもデザインに大きな影響はあたえておらずまだまだ番長のお顔もはっきり見えますね。

絨毯(3か月)

正直、変化はありません
人通りが多い場所なため、踏んだ際の衝撃や汚れはそこまで大きな影響がないのかもしれません。

こちらも余裕の表情ですね。

半年経過

フローリング(半年)

差が出てきました。
番長の顔の黒色がしっかりと剥げてきており全体的にも擦り傷が目立っています。
しかしフチはまだしっかりと引っ付いており剥がれる気配はありません。

遠くから見ても、特に顔のインクが削れて剥がれた箇所が目立ちますね。

絨毯(半年)

この期間に誰かが何かこぼしてしまったのでしょうか。
人が通る場所のため3か月と同様に黒く汚れは見られますが、傷、インク剥がれは見受けられません。

まだまだデザインもハッキリと分かり大きな変化は感じられないですね。

1年経過

フローリング(1年)

半年後と1年後の半年間に何があったのか疑うほど、汚れが目立っています。
傷や汚れがかなり目立ち、印刷の色褪せも見受けられます。

よく見るとフチがめくれてきています。
かなり傷だらけですが、それでも9割以上床に張り付いています。

遠目で見ると、濃淡でいう濃系の色は傷が目立つものの、全体的にはしっかり残っている方ではないでしょうか。

ウォールステッカーの根性を感じます。

絨毯(1年)

こちらも1年経過しているため全体的に汚れては来ていますが、人が踏んで歩く場所のため汚れはついてしまいますね。
フローリング素材の環境とは異なり、ものが擦れたりすることが少ないため印刷が削れて剥がれるることなくデザインはしっかり保たれています。

こちらもよく見ると上部が少しめくれ上がってきていました。
シール素材は角からはがれやすい傾向がありますが、
角の無い円形でもフチを引っ掛けたりすると、めくれの原因になってしまいます。

汚れは落ちるのか?拭くとどうなる?

日常的に踏まれると、汚れは蓄積されてくるもの。
綺麗は保ちたいので気になるのはメンテナンス性です。
表面が凸凹しているので入り込んだ汚れは落ちるのでしょうか
1年間の感謝を込め綺麗にしてみましょう

ウェットティッシュで拭いてみた

まずは拭く前のフローリングの状態です。
汚れもありますが、すり傷が深く入って傷が目立ちます。

手軽に掃除できるウェットティッシュで上から下へ全体を3往復拭いてみたところ、黒ずみが若干落ちました。

次は絨毯の方を拭いてみましょう

拭く前の状態です

こちらもフローリング同様、上から下へ全体にかけて3往復拭きました

右下にあった汚れもしっかり落とすことができました。光の角度で表面が少し白く見えますが、実際にインクははがれたり落ちたりすることはありませんでした。
こちらは深い傷もなく、もっと耐えられそうな風格を感じます。

どちらもウェットティッシュなど濡れた物で拭くと軽い汚れならサッと落ちることが確認できました
ただ、傷やひどい汚れは落ちませんでした。

しっかり汚れを落としたいんだ

軽く拭くだけでは落ちない汚れも落としたい!

そこで、1年間を労ってしっかり清掃するため、泡スプレータイプの食器洗剤(中性)で拭いてみました。
シュッと吹きかけ、ティッシュでゴシゴシ。

お~綺麗になりました!!
左半分だけしっかり擦ってみましたが、差は明白ですね。

凸凹の隙間に入った汚れまでは落とし切れませんでしたが、表面の黒ずみが取れて少し鮮やかさを取り戻しました。

注意!

ティッシュで拭いた際にインクが剥がれた形跡はありませんでしたが、ぞうきんや硬いブラシでこすると傷がつくことがあるので優しく拭いてあげてください。

また、今回の清掃では中性洗剤を使用しましたが、酸性・アルカリ性の洗剤や薬品を使用すると、
インク剥がれなどが生じる可能性があります。
カーペット用フロアサインは、本来はこまめなお手入れををしたり長く使い続ける素材ではありません。
そのため清掃を行う際は、その点をご理解いただいたうえで自己責任で行ってください。

剥がしてみた

1年間、耐久性をみてきましたが最後の役目、剥がした際の糊残りを見てみましょう。
まずはフローリングから、剥がれかけていた部分から剥がし始めてみました。
今までありがとう

粘着が強く、途中で裂けてしまいました!
最後くらいは綺麗に剥がしてあげたいので逆側から剥がしていきます。
力を入れてあげないとなかなか剥がれませんでした。
剥がれるきっかけが無い限り、1年たっても強く粘着が持続してくれることがわかります。

端がめくれたので、破らないように慎重にはがしていきます・・・

全て剥がすことができました!フチの粘着についたほこりが丸い跡になって残っています。

シールの裏面はこちら。フローリングが禿げたりすることもありませんでした。
粘着力は強く残っているため、きれいにはがすためには繊細さとパワーが必要です。

床はコーティングなどをしていないものではありましたが、貼っていた場所にベタつきはありませんでした。

床に付着したシールフチのホコリ汚れはウェットティッシュで擦ると落ちてくれました。
きちんと清掃すればしっかり落とせそうです。

次は絨毯です。

こちらはフローリングに比べ、面で張り付いていないためか簡単に剥がし進めることができました

剥がし終えた直後がこちら。
貼っていた場所が写真だと分かりにくいですが、肉眼でもぼんやり分かる程度でした。

アップにするとぼんやり張り付けていたところが分かる程度です。

肝心の糊残りについては、貼っていた場所を触ると若干ベタつきがあり粘着感が感じられました。
歩いてもぺたぺたすることがなく、手で触れてもぺったりついてくるほどのため日常使用では気になるほどではない印象ですが、フローリングと同様に水を含ませたティッシュで拭き取ろうとしたところ、ティッシュがくっついてしまいました。

しばらくするとべたつきはなくなりましたが、シールのあった位置はわかる程度の色の違いがみられました。

1か月検証時点ではフローリング・絨毯ともに糊残りは見られませんでしたが、1年間貼り続けた結果、絨毯では若干の糊残りが発生するという結果になりました。

検証のまとめ

1年間お疲れ様でした。
今回の円形のウォールステッカー検証では、以下のような結果となりました。

まずは1年間の経過を写真を並べてみていきます。

フローリング絨毯
0日目
1か月
3か月
半年
1年
※フローリングは、1か月の時点で1度軽くふき取っています

並べてみると経過が一目瞭然ですね!

次に、ほかの観察・検証結果です。

耐久性について
  • 工場のような過酷な環境でも、約1年間ははがれなかった
  • 屋内で踏まれる程度の使用であれば、印刷も1年間保たれた
糊残りについて
  • 1か月検証では糊残りはありませんでしたが、1年後は多少の糊残りが見られた。
    時間の経過によって糊の残り具合が変わることが分かった。
  • 絨毯は、剥がした後には足や手についてくるほどではない若干のベタつきが見られた
メンテナンスについて
  • 軽い汚れであれば、日常的な清掃で対応可能
  • 中性洗剤で拭くことで、表面の汚れはある程度落ちるが頻度に注意

注意点

最後に、今回検証で使用した「ウォールステッカー」「カーペット用フロアサイン」を使用する際の注意点をご紹介します

  • 使用期間の目安について
    工場のような過酷な環境でも、見た目を気にしなければ約1年は使用することできました。
    ただし、美観を保ちたい場合は「3か月~半年」の交換を目安にしていただければと思います。
  • 床材への影響について
    今回はコーティングのないフローリングで検証を行いました。
    床材の種類や状態によっては、剥がす際に表面の加工が剥がれてしまう可能性もあるため、ご注意ください。
    気になる場合はシールサンプルをご購入いただき、目立たないところで確認いただくことをおすすめします。
     ≫サンプルセットはこちら
     ※「ウォールステッカー」を選択ください
  • 清掃・洗剤の使用について
    本製品は一定の耐久性はありますが、拭き掃除を繰り返して半永久的に使用することは推奨していません。
    酸性・アルカリ性の洗剤や、洗剤・薬品を使用するとインク剥がれや変色が生じる可能性があります。
    また、本来こまめなお手入れををしたり長く使い続ける素材ではないため、清掃や洗剤の使用はあくまで自己責任となります。どうしてもの時に試していただくことをお勧めいたします。
  • 使用環境・形状による違いについて
    使用環境やサイズ、形状によって、劣化の進み方や剥がれ方は今回の検証結果と異なる場合があります。
    特に絨毯などでは、時間の経過とともに糊が残る可能性がある点に注意が必要です。
    なお、剥がれにくくしたい場合は角を丸くした形状がおすすめです。

まとめ

今回は、「カーペット用フロアサインは本当に剥がれないのか?」という疑問から、前回に引き続き3か月・半年・1年と長期間にわたってシールを張り続けて経過観察を行いました。

結果として、工場内という過酷な環境でもしっかり1年間張り付いた状態を保っていることが確認できました。

検証を行った正直な感想としては、
「貼りっぱなしで1年使える耐久性はあるが、用途や見た目を重視するなら定期的な貼り替えがおすすめ」
という印象です。

工場や倉庫などの「位置表示」用途であれば、多少の汚れや劣化を気にせず使い続けるという選択肢もあります、
一方お客様の目に触れる場所では、汚れ具合や印刷の状態を見ながら早めの交換を検討すると安心です。

なお、今回の結果は使用環境の一例です。
使用環境や床材、サイズ・形状によって、状態の変化やはがれ方には差が出る可能性があります。

本記事が、フロアサイン選びや使い方を考える際の参考になれば幸いです。

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