「紙×PPラミネート」~掛け合わせによる色味の違いについて検証してみた!~

パネル製作

こんにちは。大判プリントの達人を担当します奥村です。

いつも大判プリントの達人をご利用いただき、ありがとうございます。

さて今回は大判プリントの達人で選ぶことができる印刷用の紙とラミネートの掛け合わせで、発色や仕上がりの違いがどのくらい出るのか検証してみました。ちなみにテスト出力用として同じ印刷データを使用しています。

ところで、ポスターやパネルを製作するときに紙やラミネートのオプションで迷ったことはありませんか?

 

ー写真を使った素材なので写真ぽく仕上げたいー

ー短期間の展示なので色の再現性は問わないー

ー企業のロゴをパネルにして展示したいー

 

用途や目的に合った印刷用紙やラミネートはどれなのかわからない事も多いと思います。

「どの紙を使えば発色が濃く鮮やかに表現できるのか。」「はたまた落ち着いた仕上がりにするにはどの組み合わせを選択したらよいのか。」

等の疑問を解決するべく、実証実験してみました。

発色のみならず、それぞれの特性や掛け合わせによる相性も写真を通して合わせて確認して頂ければと思います!

是非このブログを通してポスター・パネル製作時のお好みの発色の組み合わせを見つけてみてください(=゚ω゚)ノ

今回使用する紙

厚手マット紙

厚みがあり、表面に光沢感が無く落ち着いた仕上がりになる用紙。

今回使用する4種類の中では1番低コストで商品の製作が可能です。

光沢フォト紙

強い光沢があり、高画質で高精細のカラー画質を実現します。

写真やイラストのデザインにオススメです。

半光沢紙

光沢紙と厚手マット紙の中間に位置する用紙で、マット感のある仕上がりになります。

照明が強い場所でも反射しにくいので、文字のあるデザインにオススメです。

合成紙

 光沢のない質感で、破れにくく耐久性に優れた用紙です。

今回使用するPPラミネート

今回使用するPPラミネートの特徴を簡単にまとめてみました。

PPラミネートとはポリプロピレンフィルムを印刷物にラミネート機で圧力をかけながら

圧着する加工のことを指します。弊社で取り扱っているのは下記の2種類です。

【グロスラミネート】

光沢がありツルツルした手触りで汚れや傷を防ぐ役割を果たします。

【マットラミネート】

光の反射を防ぐしっとり上品な仕上がりになり、ツヤを消します。

 

PPラミネートをかけるとCMYKの中のシアンやマゼンタが強調されやすくなる為、色が濃く見えることがあります。

 

紙とラミネートのかけ合わせを検証開始

グロスラミネート編

厚手マット×グロスラミネート

トップバッターは、厚手マット紙×グロスラミネートの組み合わせ。写真を撮影しました。

厚手マット紙はこの4種類の紙の中では一番リーズナブルです。

色が少々沈んで見えるため全体的に発色が濃くなりました。

影や寒色、暗い色の部分は特に濃くなり、全体的に色も沈んだ印象を受けます。リアルな再現性を求める場合はあまりおすすめしません。ポスタリゼーションのようなデフォルメされた表現の場合は相性が良いかもしれません。

おすすめデザイン:暗い色少ないデザイン

光沢フォト紙×グロスラミネート

続いて、光沢フォト紙×グロスラミネートの掛け合わせです。

光沢にグロス(光沢)を組み合わせるため、過度な反射が起こる事を懸念しましたが、むしろ落ち着いた光沢が得られる結果となりました。

艶やかな光沢により、人物の肌もナチュラルに表現できています。

おすすめデザイン:写真

半光沢紙×グロスラミネート

3つ目は半光沢紙×グロスラミネートのかけ合わせです。

厚手マット紙との差は感じることができると思いますが、1つ前の光沢フォト紙との違いを見つけることができますでしょうか!?

実物をみた中の人は・・・

ほとんど見つけられませんでした💦

違いを検証していこうというブログにおいてこの結果は非常に惜しいですが、性質の近い紙なので仕方がないかもしれません。紙の光沢感よりもラミネートの方が強く作用するようです。

僅かな違いを言及するならば、光に当てた時の反射具合が光沢フォト紙よりも若干控えめでした。

おすすめデザイン:どんなデザインでも万能

合成紙×グロスラミネート

最後に合成紙×グロスラミネートのかけ合わせです。

色が沈む事もなく、綺麗な発色が得られていて自然な表現ができている印象です。

ただし、合成紙の特性上、紙にミクロレベルの凹凸があるので、インクが他の用紙と比べて乗りにくいという特徴があります。そのため、目を凝らして近くで見ると細かい点が肉眼で確認できるという欠点があります。

おすすめデザイン:色数が少ないデザイン

マットラミネート編

厚手マット×マットラミネート

マット調の紙にマットラミネートを施します。

グロスラミネート編でも解説したように厚手マット紙は色が沈みがちです。

表面を落ち着かせる作用があるマットラミネートの特徴により、全体的に濁った仕上がりとなりました。

今回使用した印刷データは、コントラストも彩度も高いデザインですが、必要以上に鮮やかさが消えてしまった印象を受けました。

おすすめデザイン:暗い色少ないデザイン

光沢フォト紙×マットラミネート

光沢フォト紙にマットラミネートを掛け合わせると写真で活かせる紙の特性とラミネートの落ち着きが絶妙にマッチし、より鮮やかな仕上がりです。

個人的に8種類の組み合わせの中で1番好きな組み合わせです。

おすすめデザイン:写真

半光沢紙×マットラミネート

グロスラミネート編同様、半光沢紙と光沢紙の見分けをつけることは実物を前にしてもかなり難しいです(^_^;)

グロスラミネート編では、光の反射の違いが僅かにありましたが、マットラミネートではそのわずかな違いでも確認はできませんでした・・・。

おすすめデザイン:どんなデザインでも万能

合成紙×マットラミネート

合成紙とマットラミネートの掛け合わせですが、全体的にぼやけたような仕上がりとなりました。印刷データにも依りますが、今回のデータのような彩度が高く色数が多いデータは不向きかもしれません。

おすすめデザイン:色数が少ないデザイン

最後にグロスラミネートとマットラミネートそれぞれを1枚の画像に収めたものをご覧ください。

【グロスラミネート】

左上:厚手マット紙

右上:光沢フォト紙

左下:半光沢紙

右下:合成紙

【マットラミネート】

左上:厚手マット紙

右上:光沢フォト紙

左下:半光沢紙

右下:合成紙

特性による商品の向き不向き

上記部分では発色による見た目の違いを見ていただきましたが、機能面ではどのような商品に向いているのかを表にまとめてみました。

厚手マット紙 光沢フォト紙 半光沢紙 合成紙
ポスター
パネル
バナータペストリー

厚手マットは安価で一時的に使いたい場合にのみおすすめです。

ポスターでもラミネートをかければより長持ちが期待できます。

バナーやタペストリーにはラミネートをかけても破れてしまう為、不向きです。

光沢紙・半光沢紙は特性は似ていますが、「写真であること」の魅力を表現したいときは発色の良い光沢紙を使用します。

文字やロゴなどの発色を保ちながら光沢も抑えたい場合には半光沢紙が好ましいです。両者とも金額は同じです。

合成紙はその紙の耐久性からバナー系やタペストリーなど長時間掲示する商品に特に向きです。逆に言うと今回検証に使ったパネルには紙の性質を上手く活用することができないのでコストパフォーマンスの面でもそこまでおススメではありません。

いかがでしたでしょうか。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

実際にどんな用紙か自分の目で確かめてみたい!

という方は是非こちらの「無料サンプル請求」からサンプルを取り寄せてみてください(=゚ω゚)ノ

 

これからもお役立ち情報を発信してまいりますので、引き続き大判プリントの達人をよろしくお願いします。