こんにちは、大判プリントの達人です!
突然ですが、みなさんカードゲームはお好きでしょうか?
カードゲームといえば、手のひらサイズのカードが主流ですが、
なんと今回は「パネル」でカード(トランプ)を作ってみました!
POPや販促アイテムのイメージが強いパネル印刷ですが、
遊びにパネルを使うことで普段とは違う体験ができるかも?!
今回はパネルの印刷を活かしたトランプをご紹介いたします。
データ制作
今回制作するのは、気軽にサクッと遊べるカードゲームの定番、トランプです。

パネルのデータはIllustratorで制作します。
パネルを変形カットするには、Illustratorのカットパスデータが必要なためです。
カットラインとは?
パネルを印刷後にカットするために必要な線状のパスデータのこと。
角丸やキャラクター型など、お好みの形に仕上げる際に必要なデータです。

カットパスについては以下のブログもご参考ください!
≫簡単カットラインパスの作り方
≫アンカーポイントとは?
≫等身大パネルのカットパスの作り方
今回は A5サイズ(148mm × 210mm) で制作したいと思います。
通常のトランプの約6.5倍の大きさです。
厚みは5mm、用紙には厚手マット紙を使用しました。

まずはカードの表面(数字面)と裏面のデザインデータを準備します。
今回は数字面には「ハート」と「クラブ」の柄それぞれ1〜6までの数字とジョーカーの、合計14枚を制作しました。

裏面は、トランプらしい模様にしてみました。
変形カットのパネルは、弊社では通常片面のみの取り扱いですが、トランプなので今回は両面印刷で製作してみたいと思います。
≫両面仕様の変形パネルはお問い合わせからご相談ください
そして、ジョーカー役を務めるのは、
大判プリントの達人公式キャラクター 「大判番長」 です!
特別仕様で可愛らしいジョーカーの装いで登場してもらいました。


さらにジョーカーパネルは、特別感を出すために ホログラムパネル を使用します。
ホログラムはキラキラ輝く素材なので、仕上がりもとても華やかになるだろうな…と想像しながら、白押さえ(データ上は黒)を制作しています。
白いインクを「白押さえ」と呼びます。
白色以外の透明な素材や特殊素材に印刷する時に、
白いインクを印刷した上からCMYKの4色を印刷することで素材色が透けずに発色します。


上記は中央の文字に白押さえをしたもの(左)としていないもの(右)です。
ホログラム素材は白押さえの有無で多彩な表現ができる点が魅力です。
白押さえについては以下のページもご参考ください
≫1分でできる!?白押さえデータの作り方
≫白押さえの作り方・注意点
▼ホログラムパネルは過去のブログでデータによる仕上がりの違いをご紹介しております▼
今回は背景がキラキラして、番長、文字、ふちはキラキラしない仕上がりを目指しました。
果たしてどのような仕上がりになるのでしょうか…?
トランプパネル完成!
データが完成したので、印刷を行い、パネルに貼り付けてカットをして……
ジャーン、パネル完成!!


1枚1枚に厚みがあるので、重ねるだけで存在感があります。

手で持つと、このサイズ感……!!A5サイズとはいえ大きいですね

一般的なトランプと比べるとこんなにサイズが違います。
大きいとなんだかテンションも上がります。

ホログラムパネルで製作したジョーカーパネルは、まるでレアカード!

データでみると背景は青色のベタ1色ですが、しっかりホログラムのキラキラな仕上がりに。
白押さえがついている文字、ふち、ジョーカー(番長)はキラキラが抑えられてメリハリのあるカードになりました。
実際に遊んでみた
トランプとして実際に使えるのか、遊んで検証していきます!
今回は神経衰弱、ババ抜き、トランプタワーに挑戦です。
神経衰弱
大きい机に並べて遊んでいきます。
1つ1つが大きいので机に置ける枚数が限られました。
全種54枚を並べようと思うと、机には収まらないので床で遊ぶのがよさそうです。

いざ勝負!

見事にジョーカーを引き当てました!神経衰弱なので、どのカードでもポイントは同じです。
今回は枚数が少ないのですぐに勝負がついてしまいました。
サイズも大きいので場所も覚えやすく、厚みもあるのでめくりやすかったです。
ババ抜き

1枚が大きいので並べてシャッフルするだけでも一苦労(汗)

サイズ・厚みがあるため、 手元でカードを扇状に広げるのも大変でした。

トランプを取るときもカードの整理も大きいので扱いにくさがありました。
サイズが大きいトランプは、ババ抜きのようなゲームには不向きかもしれません。
トランプタワー
最後にトランプタワーに挑戦!
15枚必要だったので、急遽試作の1枚も使用しました。

サイズが大きいですが、バランスをとるのはやっぱり大変…
何度か失敗しながら完成しました!

500mlのペットボトルの約3倍の高さになりました。
実物は思ったよりも大きく見えます。

測ってみると、なんと60cm!
厚みがある分、一般的なトランプよりは組み立てやすい印象ですが、大きいので場所はどうしても必要です。
大きなカードは舞台上のゲームイベントなどであれば遠くからも見やすくてよいかもしれません。
片面印刷でデコレーション、変形カットトランプ
今回は両面パネルトランプを製作しましたが、片面パネルでも裏面にシールやイラストを描いてデコレーションをしてオリジナルのトランプを製作しても楽しそうです。
試しにスタッフがオリジナルカードをシールでデコレーションしてみました!


今回は吸着ターポリン素材を貼ってみました!市販のシールや、ペンでイラスト・文字を描いてオリジナルトランプを作るのもよさそうですね。
片面印刷であれば費用も抑えられるので、裏面をデコレーションして自分だけのカードを作ることができます。

また、カード=四角形という概念にとらわれないネコ型のカードも作ってみました。
パネルは 自由な形にカットできるのが大きな魅力です。
オリジナルの形でカードを作るのも面白いかもしれません!
まとめ
今回はパネル印刷で通常の6.5倍サイズのトランプを作ってみました!
サイズが大きいぶん、手に持ったときの存在感や、並べたときのインパクトは抜群。
普段とはひと味違う、新鮮な体験になりました。
一方で、厚みやサイズの影響でシャッフルしづらいこともわかりました(汗)
今回はA5サイズを製作しましたが、もっと大きなサイズでも面白そうです。
パネル印刷は展示会や店内POPのような販促物として使われるイメージが強いですが、
今回トランプを作ってみて、遊びやアトラクションのような活用方法もあるなと感じました。
デザインを工夫することで、新たな活用方法が見えてくるかもしれません。
今回のブログが、皆様の発想や取り組みのヒントになり、
パネルを使った新しい楽しみ方へとつながれば嬉しいです。




