トロマットの折りシワはとれる?実際にアイロンで伸ばしてみた

豆知識・お悩み解決

こんにちは、大判プリントの達人です!

大型のビッグバナーや幕印刷は、その迫力でインパクトのあるPRツールとして人気です。
しかし、これらによく使われるトロマット素材は折り畳んだ状態で納品のため、盤面を広げた際にシワが気になることがあるかもしれません。

弊社でも、お客様から「トロマット素材のシワの取り方」についてご相談をいただくことがあります。
実は、適切な方法でアイロンをかけることで、折りシワが目立たなくなるようにすることができるんです!

今回、実際にトロマットにアイロンをかけて検証してみましたので、その結果をご紹介します!

トロマット素材とは?

まず、トロマット素材について簡単に説明させていただきます。

トロマットは、ポリエステルの厚手の素材でターポリンよりも軽く柔らかいことが特徴です。また、たたんで保管できるので、持ち運びや収納にも便利です。

大判プリントの達人では、以下の商品でトロマット素材が使われております。
※同じトロマットでも商品によって色味等の仕上がりが異なりますのでご注意ください。

トロマットに折りシワができる理由

トロマット素材の商品は、折りたたんだ状態でお届けしています。そのため、開封時にはどうしてもシワが発生してしまいます。

今回検証するのはビッグバナーエコノミーワイドのW2800×H2100mmの盤面を使用しましたが、
約3m×2mと大きなサイズの盤面がA4サイズのファイル2個分くらいの大きさまで小さく折りたたむことができました。

たたみ方、時間や保管場所によって程度は異なりますが、折りたたんで保管するとどうしてもシワがついてしまうことは避けられません……。

では、実際にシワを取る方法を試していきましょう!

アイロンでトロマットの折りシワを取る方法

では早速、実際に長期間折りたたまれてしっかりシワのついてしまったトロマットに、アイロンをかけてシワを取っていきたいと思います!

Before(アイロンがけ前)

アイロンをかける前のトロマットはこんな感じです。

この盤面は2年ほど前に制作し、折りたたんだ状態で段ボールに保管していましたが、上に重たいものを置いていたせいか深くシワが入ってしまいました。

設置したところ、折りジワが目立ちます。特に文字の周りや中央あたりが気になります。

遠くから見ると場所によっては気にならない部分もあるものの、やはり全体にシワが入っていることが分かります。さすがにくっきり入ったシワは手ごわいですね。

果たしてこの盤面がどのくらいきれいになるのでしょうか?

用意するもの

以下3つを用意します。

  1. アイロン
  2. アイロン台またはアイロンマット
  3. あて布

Step 1: アイロンの温度設定

アイロンを温める際には、必ず低温に設定してください。
トロマット生地は熱に弱い素材です。高温で直接かけると生地が傷んでしまいますのでご注意ください。

Step 2: アイロンがけの準備

印刷面を下にして裏返し、アイロンマットまたはアイロン台の上に乗せ、あて布を上からのせます。

Step 3: アイロンがけ

あて布の上からアイロンをかけていきます。
一か所に長時間押し付けず、動かしながらシワを伸ばしていきます。

💡アイロン時の注意点
  • 印刷のにじみなどの原因となるため、スチームや霧吹き等の水気は使用しないでください。
  • トロマットは熱に弱い素材です。
    盤面の痛みや変形、縮みなどを防ぐため、低温でアイロンをかけてください。

実際の検証結果

大きな盤面だったのでなかなか大変な作業でしたが、無事に全体をかけることができました!
結果を見ていきましょう。

Before(アイロンがけ前)

設置した状態で確認したところ、折りジワが目立ち、見栄えが悪い状態でした。

テーブルが木目が映り込んで少しわかりづらいですが、中央に十字型に、左に「>」のような形のシワがついておりました。
特に文字にシワがかかると目立つ印象です。

組み立ててみると全体にシワが入っていることが分かります。

近くで見るとさらによくわかります。果たしてシワはどの程度伸びたのでしょうか??

After(アイロンがけ後)

アイロンをかける前と見比べると明らかに見栄えが違います!
深く入っていた折りシワがきれいに見えなくなりました。

アイロンをかける前と同様に本体に設置してみました。

よく見ると深いシワは若干残っていますが、遠くから見ることが多いビッグバナーや幕であれば十分問題ない程度かと思います。

盤面を近くで見てもシワが綺麗に伸びていて盤面の文字も読みやすくなりました!

その他のシワ対策

アイロンがけが難しい場合は、以下の方法もおすすめです:

  • 紙管に巻いて保管する
  • 物干し竿などで広げてかけておく
  • 保管時は大きな折り目を作らないようゆったりたたみ、上に物を置かないようにする

まとめ

今回はトロマット素材に実際にアイロンをかけてみてシワが伸びるか検証してみました。正直なところ、こんなにもアイロンをかける前と後で仕上がりに差が出ることに驚きました。
見栄えを重視したい場合は、ぜひ今回の方法でアイロンがけをお試しください。

シワは気になる点ではありますが、トロマットは持ち運びやすさ・収納のしやすさなど、多くのメリットがあるため、バナースタンドや幕などで広く使用されています。

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