「大判ステッカー・大きいシール」「再剥離シールポスター」の違いを比較してみた!

試作・検証

こんにちは、大判プリントの達人です!

大判プリントの達人では、「大判ステッカー・大きいシール」と「再剥離シールポスター」という2種類のシールを販売しています。

今回は、この2つのシールの違いについて、実際に貼って剥がして、使用感の違いを比較してみました!

大判ステッカー・大きいシール・再剥離シールポスターとは?

今回は、6箇所に大判ステッカーと再剥離シールを貼り付け、短期使用を想定して2週間後に剥がすとどのような違いがみられるかを検証してみたいと思います。

≫結果はこちら

両方とも変形カットが可能なため、大判プリントの達人公式キャラ「オオバン番長」の形にカットしたシールで比較していきます!

左が大型ステッカー、右が再剥離シールです。
2種類のシールを見分けやすくするため、大判ステッカー・大きいシールには「大」、再剥離シールポスターには「再」の文字を小さく入れています。

比較の前に、まずそれぞれのシールの特徴を簡単に見てきたいと思います。

大判ステッカー・大きいシール

一般的に大型シールに使用されている塩化ビニール素材のシールです。貼った場所にしっかりと密着し看板などに使用いただけます。裏の粘着面は、少し色の濃いグレーです。

写真左上がツヤっと光が反射している通り、素材自体に光沢感がありツルツルとした手触りです。光の当たり方によって印刷されている場所(マット)とされていない場所(ツルツル)の違いは比較的わかりやすいです。

UVインクジェット印刷はインクを紫外線で固めて印刷するため、印刷されている箇所とされていない個所では若干の凹凸と質感の違いを感じます

再剥離シールポスター

再剥離仕様で糊が残りにくく綺麗に剥がしやすいシールです。裏はやや薄めのグレーです。

再剥離シールは大判ステッカーとは異なり光沢感は少なく、表面はさらさらとしたマットな質感です。印刷もマットな仕上がりのため、大判ステッカーほど印刷部分の違いは目立ちませんでした。

再剥離シールもUVインクジェット出力のため、近くで見たり手で触れると印刷されている場所とされていない場所の違いは感じました。

また、若干ですがシール自体は再剥離シールの方が柔らかいように感じました。

それでは早速、2種のシールを実際に様々な素材貼り付け剥がれかたの違いがあるのかを検証していきます!

様々な場所に貼って違いを検証してみた

今回は6か所にそれぞれ2週間張り付けて検証してみました。

①木製の床(フローリング)
②窓
③金属製のロッカー
④凹凸の少ない滑らかな壁(白塗装あり)
⑤大きな凹凸のある壁(白塗装あり)
⑥若干凹凸のあるクロス(壁紙)

定番の窓から、普段推奨していないクロス(壁紙)、塗装が剥げてしまうリスクを覚悟してあえて塗装された壁やロッカーにも張り付けてみました。

2週間後

2週間経過後、各検証場所からシールを剥がしていきます。2週間と短期間ではありますが、結果はどうなるのでしょうか…?!

①木製の床(フローリング)

まずは大判ステッカーから。

しっかりと定着しており剝がれにくく、なかなか大変でした。剥がしている際にシールが破れてしまいましたが、床に糊残りやあとなどは残りませんでした。

一方の再剥離シール。こちらもしっかり定着して貼りついていました。再剥離シールは剥がし始めは大判ステッカーよりも大変に感じました。シールは途中で破れてしまいましたが、糊残りはせず綺麗に剥がすことができました。

②窓

大判ステッカーは、床同様にシールがしっかりと窓に定着していたため剥がすときにかなり力が必要でした。窓は床よりも凹凸が少ない分、床よりもはがしにくいように感じました。今回はシールは破れることなく剝がすことができ、跡も残りませんでした。

再剥離シールは、どこか1箇所をはがすことができれば力を入れずに軽い力ではがすことができました。途中、シールは一部破れてしまいましたが、窓に糊が残ることなく比較的簡単にはがすことができました。

⑤金属製のロッカー

大判ステッカーは、しっかりと定着していたため剥がす際に勢い余ってシールがバリーンと破れてしまいました……。また、シールを剥がした場所を触ると若干ベタベタと糊が残りました。

再剥離シールポスターも定着していましたが、窓同様に一部を剝がすことができれば全体は楽にはがすことができました。糊残りもありませんでした。

③凹凸の少ない滑らかな壁(白塗装あり)

大判ステッカーは、床や窓のようなツルツル面よりは定着が弱い印象でしたがしっかり張り付いていました。糊残りはりませんでした。

再剥離シールは大判ステッカーよりも力を入れずに剥がすことができました。また、糊も残らず、破れることもなく綺麗に剥がすことができました。

④凹凸のある壁(白塗装あり)

大きな凹凸がありますが、意外にも大判ステッカーはしっかりと貼り付いていました。剥がす際は、一箇所端をめくることができれば、比較的簡単に剥がすことができました。

再剥離シールは2週間の間に端の方が浮いてきてしまいました。そもそも壁に密着している箇所が少ないため、簡単にはがすことができました。
幅細いデザインなどは定着せずにはがれてしまいそうです。

⑥若干凹凸のあるクロス生地

大判ステッカーは、クロス自体に細かい凹凸があるためしっかりと貼りついておらず、綺麗にはがすことができました。

再剥離シールも大判ステッカー同様にしっかり定着していなかったため、簡単にはがすことができました。

結果のまとめ

今回の結果をまとめていきます。

▼2週間の検証結果▼

場所大判ステッカー再剥離シール
定着○
糊残りなし
定着○
糊残りなし
定着◎
糊残りなし
定着◎
糊残りなし
ロッカー定着◎
糊残り若干あり
定着◎
糊残りなし
凹凸の少ない壁定着○
糊残りなし
定着△
糊残りなし
凹凸の大きい壁定着△
糊残りなし
定着×
糊残りなし
ざらざらしたクロス定着×
糊残りなし
定着×
糊残りなし

剥がしてみて気が付いたポイント

  • どちらのシールも、ツルツルとした面ではしっかりと密着。
    力のかかり方によっては剥がす際に破れてしまうこともありました。
  • どちらのシールも凹凸が大きい面やざらざらした素材では糊が定着しにくい
    特に再剥離シールの方が浮きやすい傾向。
  • 再剥離シールは剥がし始めに少し手間がかかる。
    一方で大判ステッカーはシール全体の定着が強い印象で、全体的に剥がす力が必要でした。
  • 大判ステッカーは短期間の検証だったためかおおよそ糊残りがないという結果に。

シール・ステッカーを貼り付ける場所は、平滑な場所を推奨しています。そのため、今回の検証のようにざらざらしていたり凹凸では剥がれてきてしまう可能性がある点にご注意ください!

今回は2週間での検証でしたが、1年ほど両方の素材を張り付ける検証も引き続き行いたいと思います。

まとめ

今回は「大判ステッカー・大きいシール」と「再剥離シールポスター」について、主に2週間貼り付けた結果を比較してみました。

今回の結果では以下の傾向が確認できました!

  • 大判ステッカー:全体的な定着力が比較的強く、しっかり貼りたい用途に向いています。
    短期間では糊残りは少ないものの、長期間使用すると残る可能性があるため、今後は長期検証も予定しています。
  • 再剥離シールポスター:想像以上に安定して定着。
    はがし始めは少し手間がかかりましたが、糊残りはありませんでした。
    原状回復が求められる場所や短期イベントなどにおすすめです。

看板や常設掲示 には大判ステッカー、期間限定イベントや一時的な展示には再剥離シールポスターがおすすめです。

※使用する環境や素材、貼る期間などによっては今回と同様の結果とならない可能性もあります。
そのため、「有料サンプル」や「お試し印刷オプション」で、商品の質感を実際に確認いただくのがおすすめです!

この記事が皆さんの商品選びの参考になれば幸いです。

タイトルとURLをコピーしました