防水テーブルクロスの実力検証!本当に水を通さないの?

試作・検証

イベントや展示会で大活躍する「テーブルクロス」。
企画内容によっては、液体を使用することもあるのではないでしょうか?

弊社では、防水素材のテーブルクロスを2024年にリリースしました。
商品紹介には「液体をしっかりブロック!」と書いてあるけど、実際のところどれくらい防水なのか気になりますよね。

そこで今回は、防水テーブルクロスがどのくらい水を通さないのか実験してみました!
普段使われる「トロマット素材」との比較も交えて、実際にどこまで水を通さないのか確かめていきます。

防水テーブルクロスとは?普通の素材との違い

まず初めに、防水テーブルクロスについて簡単にご紹介します。

防水テーブルクロス印刷

防水テーブルクロスの一番の特徴は、スムース素材の表面にウレタンを貼り合わせた「2層構造」なこと。

防水加工の表面は撥水ではないため1層目のスムースまで液体がしみこみますが、2層目にはしみこまず、机が汚れません。

撥水加工は長期間使用したり摩擦などによって効果が薄れてしまいますが、防水加工は裏面のウレタン自体に防水性があるため、長時間液体が接していても机が濡れたり、汚れたりする心配がありません。

防水素材と、通常素材(トロマット)の違い

防水素材は2層構造なため、表と裏で質感が異なります。

表面はスムース生地で、触るとさらっとなめらかな質感です。

裏側には防水性のあるウレタン素材が使われており、ほどよい弾力があります。
表面のスムース素材と比べるとしっかりとしたハリのある手触りで、わずかにツヤも感じられます。

一方、テーブルクロスの印刷では一般的によく使用されるトロマット素材の生地の質感は、まさに「布!」
適度に織目を感じられるマットな質感が特徴です。

いざ実験!水をかけてみた

それでは防水テーブルクロスのパワーを確認すべく、実験していきます。

用意したもの(左から)

  • トレイ
  • コピー用紙(染み込みをチェック用)
  • A4サイズのトロマット、防水スムース素材

実験①少量の水をかけてみた

まずは基本の防水性をチェック。
A4サイズのコピー用紙の上に、それぞれのメディアを置き、少量の水をたらしてみます。

結果はこちら!

左がトロマット、右が防水スムースです。上がメディアで下がコピー用紙。
一目瞭然ですね。

トロマットの方はコピー用紙が濡れていますが、防水スムースの方は全く濡れていません。

水を垂らした直後の様子です。

トロマットはじわっと水が浸透しているのに対して、防水スムースはある程度表面に水が染み込んで見えるものの、中央では水が溜まっているのが分かります。

上のメディアをずらして机の上に置いてみたところです。

トロマットはしっかり水がしみて机にぺったりと張り付いているのが分かります。
一方、防水スムースの方は動かした際に水移動して染みが広がったものの、裏面まで水が染みていないため机には張り付きませんでした。

コピー用紙も比較してみましょう。
左のトロマットの方ははっきりと水で濡れているのが分かります。防水スムースは全く濡れていません。

結果
  • トロマット:水が布にすぐ吸収され、下の紙にも浸透。しっかり濡れてしまいました。
  • 防水スムース:水が表面にじわっと広がるものの、下の紙は濡れず! 水をしっかりブロックしてくれました。

水にぬれても印刷はへいき?

「印刷物って水に濡れたらインクがにじんだりしないかな?」と心配になる方もいるかもしれません。

結論から言うと、水くらいでは全然問題ありません!
水ではインクがにじんだり印刷が溶けるようなことはありませんのでご安心ください。

印刷した生地でも実験してみました!

水をたらす前の様子。
トロマットの方が薄いため、2種を比較すると机の色が若干透けて見えますね。

水をかけた後の様子はこちら。先ほどの実験と同様な結果になりました。
水がかかったところは色が少し濃く見えますが、印刷は両方ともにじむことはありませんでした

水にぬらした後の裏面の様子。トロマットは全体に水がしみ込んでいることが分かります。
防水スムースの方は中央のみが濡れているように見えますが、裏を触ると全く水濡れせずサラサラでした。

▼動画でもチェック▼

💡注意点

テーブルクロスが水に濡れた場合は、摩擦によってインクが移るのを防ぐために、そのままたたまず必ず陰干しして完全に乾かしてからたたんでください。

今回はA4サイズだったので写真のようにに乾かしましたが、
大きいとなかなか大変かと思いますが、次回使うときのために必ず乾かしてからしまいましょう!

実験②水を流し込んでみた

次に、もう少し多い水の量で検証してみます。
2種のメディアを緩く箱型に折り畳み、その中に水を流し込んでみました。
量の多い水でも下に漏れ出ないかをチェックします。

A4サイズのメディアだとそのまま水を入れると水が漏れやすいため、箱型に折っていきます。

完成!

この箱の上から水をかけてみると……?

写真ではちょっとわかりづらいかもしれないですが……トロマットの方は水を注ぎだした瞬間、水がすぐに下に落ちていきました

一方防水スムースは全く下に落ちず、水がとどまっています

防水スムースを上から見た様子

調子に乗って防水素材にもっとたくさん水を入れてみました。上から見るとよくわかります。
下から触るとしぼみかけの水風船のような、ひんやりタプタプとした触り心地でした。

結果
  • トロマット:すぐに水が漏れてしまいました。
  • 防水スムース:水漏れなし!触っても裏面は水漏れせず。

防水素材は完全に水をシャットアウト。イベント中のアクシデントでも安心ですね。

ちなみに……ひとしきり実験し終わった防水スムースがこちら。

表面

裏面

さすがに表面は水が広範囲で濡れてしまいましたが、裏面は全くぬれずにサラッサラでした。

まとめ

今回は防水スムース素材のテーブルクロスの防水性について実験してみました!

実験の結果、防水スムース素材は以下の特徴があることが分かりました。

  • 2層目のウレタンが水をしっかりブロック。裏まで染み出さない
  • 大量の水でも机はノーダメージ
  • 印刷も水ではびくともしない!

トロマットも水であれば印刷がにじんで溶けるようなことはありませんが、濡れたら机も水に濡れてしまうので、防水性を求める場合は防水仕様を選びましょう。

防水スムースは机をしっかり保護できるため、展示会や屋外イベント、飲食シーンなど幅広い場面で活躍してくれます。

撥水タイプもあります
撥水・防汚加工 ※防水ではございません

なお、今回の実験では防水性に特化してご紹介しましたが、弊社では人気の「撥水テーブルクロス」も取り扱っています
撥水タイプは表面に水を弾く加工がされていて、水滴がころころ転がるように弾かれる点が特徴です。「撥水」と「防水」、似ているようで実は違うものなんです。

≫撥水も選べるテーブルクロスの商品ページはこちら
※「通常仕様」「防炎仕様」「撥水仕様」はこちらからお選びいただけます。

撥水と防水の違いとは?醤油やコーヒーなどの色のついた液体ではどうなるのか?という実験も今後予定していますので、どうぞお楽しみに!

今回のブログがテーブルクロス選びの参考になりますように。

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