ポップアップ・イベント装飾の選び方&準備のポイントをご紹介!

豆知識・お悩み解決

アニメやゲームのコンセプトショップとして話題を集めるポップアップストア。作品の世界観を忠実に再現した空間作りには、適切な装飾アイテムの選択が欠かせません。

本記事では、2025年に弊社が携わった体験型のイベントブースの例もご紹介しながら商品選びや準備の流れのポイントなどをご紹介します!

ポップアップストアって何?

ポップアップストアとは?魅力は?

ポップアップとは期間限定で開催される特別なショップや展示イベントのことです。ポップアップショップとも呼ばれることがあります。

アニメやゲーム、漫画などの人気作品とコラボし、公式グッズの販売やフォトスポットの設置など、来場者や作品のファンにとって特別な空間を提供します。

通常の常設店舗と異なり、ポップアップストアは「今しか手に入らない限定グッズ」や「会場限定特典」があることが多いため、ファンにとって見逃せないイベントとなっています。
特に、描き下ろしイラストを使用したアクリルスタンドや缶バッジ、タペストリーなどのコレクターアイテムは大人気です。

今回は、2025年に弊社も出展に携わった「VketReal 2024 Winter」内の「アバター印刷所 by BeBlock・富士フイルムビジネスイノベーションジャパン開設」のイベントブースで使用したアイテムもいくつか写真でご紹介します。

≫VketReal 2024 Winterの詳細はこちら

ポップアップストア×推し活

また、近年ポップアップストアは「推し活」を楽しむ場としても注目されています。

フォトスポットや等身大パネル、作品の世界観を再現した展示コーナーなどのファンの心をくすぐる仕掛けが用意されている場合もあります。

これらの魅力的なスポットは自然とSNS経由でさらなる話題の拡散にもつながります。来場者がSNSで体験を共有することで、さらなる話題を呼び新たなファンの来場にもつながっています。

ポップアップストアは作品の魅力をリアルな空間で体験できる貴重な機会です。
ファンにとってはもちろん、企業や作品にとってもブランドの認知度を高め、ファンとの交流を深める重要なイベントとなりつつあるかもしれません。

ポップアップ装飾の商材選び|人気アイテム一覧

次に、ポップアップやイベントでよく使われるアイテムをピックアップしてご紹介します!

タペストリー

店舗の入口など人目につきやすい場所には、大きなタペストリーやバナーを設置すれば、通行人の目を引きやすく、集客効果を高められます。

防炎加工が施されたタイプなら、商業施設内のポップアップでも安心して使用可能です。

おすすめ素材:防炎トロマット/ターポリン、遮光特殊スクリーン、紙など

商品ラインナップにはパネル

商品ラインナップは必ず作成したいところ。
パッと一目でお客様が確認できる上に、売り切れ情報などの告知にも便利です!

商品のラインナップは特にパネル印刷がおすすめ!

商品ラインナップのパネルイメージ(中央右)サイズ:A2(420×594mm)
壁面設置のイメージ

おすすめの素材は、軽くて扱いやすいスチレンパネルです。
また、印刷用紙はマットな質感とほのかな光沢が共存する半光沢紙がおすすめです。

パネルよりも安価に済ませたい場合は、ポスターを壁に貼り付ける方法もおすすめです。

キャラクターには、だんぜん等身大パネル

キャラクターがいる場合は、特に等身大パネルがおすすめです。

キャラクターが印刷されたパネルを設置すれば、フォトスポットとしてSNS映えし、拡散効果が期待できます。
組み立て式のものを選べば、設営・撤去も簡単です。

素材はスチレンボード+紙スタンドが一般的です。用紙も半光沢紙がおすすめ。

紙スタンド付きのパネルは入口の看板としてアイキャッチにもピッタリ!

壁や床に、ウォールステッカー・フロアシート

壁に作品のビジュアルをプリントしたステッカーを貼ることで、世界観をより一層引き立てることができます。

また、忘れがちですが床も立派なアピールポイント!入口や順路案内、撮影スポットの床装飾など、様々な使い方が可能!

ポップアップショップは期間限定のため、素材は再剥離仕様がおすすめです。撤去時も安心です。

什器・陳列装飾

ポップアップストアといえば、グッズ等の販売や商品サンプルの展示も見どころの1つかと思います。

会場で什器の貸し出しが可能な場合や、すでに用意がある場合は、
印刷したパネルのPOPで囲ったり、上面にトップボードを配置することで遠くからでもアピールできます。

「アバター印刷所」ではスチレンパネル素材を使用した什器を使用しました。

高さ約1500mm

フルカラー印刷は特に、作品や全体の世界観に合わせたビジュアルになりますね。
※こちらは仕様の兼ね合いによりECサイト上で商品化しておりません、ご了承ください。

万能アイテム!バナースタンド

  • ある程度広い場所が確保できている
  • 遠くからアピールしたい
  • 仕切りがないため目隠しがしたい

こんな時にはバナースタンドがおすすめです。

特にロールアップバナーは真っすぐにスクリーンを伸ばして設置するため、パーテーションのような使い方も可能。
サイズの大きさに合わせて、アイキャッチやイベントの案内看板のようにも使用できます。

今回はW850×H2000mmサイズを2台、横並びに配置しました。

定期的にポップアップを開催するなら、盤面が取り替えやすいXバナーがおすすめです。

入口に広いスペースがある場合はビッグバナーもおすすめ
高さ2メートル以上で圧倒的存在感を演出することが可能です。

スケジュール管理のポイント

イベントやポップアップは当日までの準備が大切!
次に、簡単に基本的なスケジュールやスムーズに進められるポイントをご紹介します。

ポップアップ準備の基本スケジュール

  • 1年~半年前
    ポップアップショップの実施決定
  • 2か月前
    商材リストの作成と、見積もり依頼・納期確認
  • 1か月前
    デザイン確定と発注・入稿
  • 1週間前~前日
    アイテムの到着などの最終確認、設営など
  • 当日
    ポップアップスタート!
2か月前:商材リストの作成と見積依頼

POPUPのレイアウトや内容などに合わせて、フォトブースやディスプレイ案内に使う商材を選定していきます。
すべてをカスタムしようとすると費用もかさむため、ディスプレイや陳列では市販されているアイテムが活躍することも!

商材選定次第、見積・納期を確認していき、POPUPに合わせてスケジュールを確認していきましょう。
遅くても2日前までには装飾品がそろうと安心です。

特に、Webサイトで発注する際は、注文時に納期の目安を確認するようにしましょう。


ちなみに……大判プリントの達人のWebサイトなら、
価格表で納期の目安がわかりますので是非参考にしてくださいね!

商品ページの表示例
1か月前:デザイン確定と発注

見積・納期など確認後、デザインの入稿と発注をしていきます。
印刷用データは特定の基準やテンプレートがあることが多いため、入稿条件は必ず確認しましょう!

≫よくあるデータミス・チェックポイントはこちら

データ制作後、発注とともに入稿をしていきます。

前日まで:最終確認、設営など

当日の販売に向けて、装飾品たちが搬入のタイミングですべて揃うか必ず確認しましょう!
商材によって設置方法が異なるため、組み立て方も事前に確認しておくと安心です。

特に大きいバナースタンドやパネル、シールなどは1人で設置できない場合に備えて設営の人手も確保しておく必要があります。

POPUP当日!

ついにPOPUPストア当日!
ここまで準備してきたら、行列必至です!来てくれるお客様が満足してくれることを願って臨みましょう!

当日、お客様の流れが運営側の想定と違う場合もあるかと思います。
想定よりもたくさんのお客様が来場された場合は、案内を増やして列を仕切ったり導線誘導が不十分な時には装飾の配置を調整するなどしてスムーズな誘導ができるように意識したいですね。

当日のリアルな時にしかわからないことも多いため、最後まで油断しないことが大切です!

納期を守るためのデータチェックリスト

慌てることなくスムーズに当日を迎えるためにも納期通りに進行できれば安心ですね。
一番納期が遅れてしまうことが多いのが、「デザインデータの不備」です。

そこで最後に、弊社に入稿いただくデータの再入稿や懸念点をピックアップしてみました!
ぜひこちらの内容にも気を付けてみてください!

小さい画像を引き延ばしている

手のひらサイズのグッズに印刷した画像を引き延ばしてデータを制作されていることがあります。
画像は引き延ばすと解像度が低くなり粗く印刷されてしまいます。

実際の印刷サイズで250dpiほどは確保できると安心ですが、難しい場合はご了承いただくかサイズを小さくすることを検討ください。

塗り足しがない

印刷サイズピッタリで制作すると、印刷・断裁時のずれにより端に白が出て見栄えが悪くなってしまいます。
特に印刷の端まで色を乗せる場合は塗り足しが必須!

意外と見落としがちなポイントです。

パネル製作の壁、カットラインデータ

パネルやシール等の変形カットに必要なカットラインデータは特に確認事項が多いです。

①デザインとの距離:
印刷するデザインとカットラインと近くなりすぎてしまっている状態です。
カットラインとデザインが近いと断裁時にデザインが切れてしまう可能性があります。大判プリントの達人では10mmの距離を基準としています。

②食い込み:
パネルは機械でカットすることが多いですが、刃物を使用してカットを行っているため極端な食い込みはカットがうまくできない可能性があります。
カットラインは滑らかな1本のラインでデータを制作しましょう!

③スタンドが見える形状:
カットの形に集中しすぎて、パネルにつけるスタンドの存在を忘れ去ってしまうことも……!
スタンドをつける場合は、必ずスタンドが隠れるように幅を持たせて、底面は水平にしておきましょう。

スタンドが見えてしまうイメージ
カラーモードがRGB設定

カラー規定がRGBのまま入稿されることがあります。
印刷時にはCMYKモードで出力されるため、データの制作の際に変換して確認しておくと安心です。

RGBからCMYKへ変換するとくすんでみえる場合があります。
用紙や印刷機によっても色味は変わって見えることがありますが、色味について気になる場合は納期に余裕をもって色校正をすると安心です。

最後まで油断しない!配送も必ずチェック

イベント会場への納品の場合は、会場ごとにルールが異なる可能性があります。
また、配送会社によって配送が難しい会場や着日、サイズに制限がかかる場合があります。

出荷が近いタイミングで「配達ができない!」と慌てないためにも

  • 対応できる配送会社に指定があるか
  • 着指定に基準ができるか
  • 梱包サイズに制限はあるか など、

会場へ納品ルールを確認したうえで、発注前に配送会社や梱包サイズなどを発注先に確認しておくと安心です!

まとめ

ポップアップストアの成功は商材選びと段取りで決まる!

ポップアップストアの成功には、魅力的な装飾と適切な商材選びが欠かせません。
装飾によって足を運んでもらえたり、世界観の演出をより助長させられます!

今回ご紹介した商材やデータのポイントなどを参考にしていただけると嬉しいです。
ポップアップストアならではの特別な空間作りで、来店者の満足度UPやSNS拡散などにつなげていきましょう!

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